無農薬 No,1 2002年7月号
2002.07.17
無農薬 No,1 2002年7月号 著者:村石孝枝 写真:オホーツクドットコム

無農薬 No,1 2002年7月号


 今が旬のグリーンアスパラは、美味しい。好きな食材のベスト10に入る程だ。「一度新鮮なアスパラをお腹いっぱい食べたいなー」と知人に話すと、「家で作っているから あげますよ」とドッサリ持って来てくれた。

 そのアスパラは葉緑素が 透けて見えそうなくらい緑色がやさしい。アスパラ特有の少し青臭い香りがして、味はほんのり甘くて極上だ。

 いつも思うのだが、どうして新鮮なものには独特の共通した甘みがあるのだろう。それは魚であっても 肉であっても同じだ。あのほろ苦さがいいとされる山菜でさえも、採れたてのものには、快い甘みがある。それはたぶんその食材のもつ「気」のようなもので、はかなくて生命を絶たれるとすぐになくなってしまうものだけど。人はこの「気」をいただいた時に、「ああ美味しい」と元気になったり、幸せな気分になれたりすのじゃないかと思う。

「無農薬だから安心だよ」と知人は言う。「無農薬って育てるの大変でしょ?」と聞くと「うちのは とっても簡単!」と言うのだ。その方法とは、まずアスパラの苗を植える(ここまでは普通)。次にある程度の大きさになって害虫がつきそうになる頃に、なんとアスパラ畑にスズメの餌をまくのだそうだ。そうすると その餌目当てにスズメが集まる。
無農薬 No,1 2002年7月号 著者:村石孝枝 写真:オホーツクドットコム

しばらくしたら、あまり餌をまかないようにする。するとスズメ達は餌が足りないのでアスパラについている害虫を次々と食べてくれる。という仕組みだ。ちなみに「ニラ」もこの方法で育てているという。

まるで童話のようなお話に「ホント?」を連発する私に、知人はますます真顔でこう言うのだ。「これで無農薬アスパラの出来上がり。スズメ達も餌に困らず 人は害虫を取り除く手間も省けて 本当の意味で省エネなんですよ」と。

「スバラシイ」私は両手を叩いてしまった。「特許とれるかな?」と知人は言う。
う~ん、でもね。近くにスズメも居ないところや家庭菜園ではどうかな?

やっぱりこの方法は広大な大地のある、北海道仕様かもね。



著者:知床四季のエッセイ 村石孝枝(アトリエ夢民)
写真:オホーツクドットコム
1枚目:丘小清水町 6月
2枚目:小麦畑 7月

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