県民性 No,24 2004年9月号
2004.09.21
県民性 No,24 2004年9月号 知床四季のエッセイ 著者:村石孝枝 写真:オホーツクドットコム

県民性 No,24 2004年9月号


 「出身地でわかる人の性格」という本を立ち読みしていたらあまりにも 長野県のページが 主人にぴったりなので 思わず声を出して笑ってしまった。

「理屈っぽくて 議論好き 四角四面で まじめ一本やり」
うん これはかなりの確率で当たっている。

 県民性については 前から少し興味があった。

知床は観光地なので 全国各地から お客さまがやってくる。
ところが 同じような話をしたり 同じような場面であってもその地方 地域で独特の感じ方があることに気づいた。

 最初のうちは「単なる偶然」と思っていたが 同じことが重なる程にだんだん確信を深めていった。

 それは 買い物を通じて顕著に表れるように思う。お金を使うということは その人らしさが一番出てしまうのかもしれない。

 たとえば お店で「まけてよ!」と言われる。こちらも観光地なので ある程度は覚悟しているから

「いいですよ。5%引きで どうですか」というと
「う~ん もう一声」となる。
「じゃギリギリ10%引きでいかがでしょう」

これでだいたいは 「よしゃ じゃ それください」となる。

これは普通で気持ちいい値切り方だ。

 それが たまに「3割は大丈夫だよね。それと これ一つおまけにつけて・・・」
と勝手に決め 商品を持って立ち去ろうとする人がいる。

 出身地を聞くと「やっぱりね・・・」と なるので これは県民性は否定できない。

 自分も含めて 買い物はキレイにしたいと いつも思っている。キレイに買うという基本は 相手にイヤな気持ちを与えないことだと思う。

「少し安くしすぎちゃったけど あんなに気に入ってくれたから まっ いいか」
売り手にこう思わせる買い物は 成功じゃないかな。

 さて 北海道人はというと
「相手かまわず 思ったことを口にする 大陸的なアバウトさ」と ある。

なるほど こちらも当たっている。

県民性 No,24 2004年9月号 知床四季のエッセイ 著者:村石孝枝 写真:オホーツクドットコム

 開拓精神のなごりなのか たいていのことは「いいんでないかい」で 済んでしまう。

 最初は これが知床の浜気質なのかなあ と思っていたがどうやら全道的にそうらしい。

 それは 車の運転にも共通していて 道産子は運転がザツで マナーが悪いと いわれている。

 その上 スピードだけは 普通の道路でも高速道路並みの速度で走る。冬道でも この調子なので 毎年同じような場所で 事故がおきる。

 そういえば 私の知人に 事故ではないけれど 毎年秋に救急病院に運ばれる人がいる。

 彼女は鮭の「すじこ」が大好きだ。

 すじこには アニサキスという寄生虫がまれにいるので まる1日は醤油の中に漬け込んで作るのが鉄則だ。

 これが胃の壁に刺さると ころげ回る程の激痛をおこす。彼女は 毎年このアニサキスで病院に駆け込んでいる。

「どうして1日待たないの」と聞くと
「だって1日置くと しょっぱすぎるから おいしいところを食べたいの」と言う。

おいしいのはわかるけど 病院で内視鏡で虫を つまみ出してもらう苦しさを
考えたら 普通は食べないけどなあ。すると彼女は真顔で

「だいたいは 胃酸が虫を殺してくれるから大丈夫さあ!

だけど たまに疲れてたりすると 胃酸の出が悪くて 虫が生きているのよお・・・」

ウン ほんとにアバウト。

 だけど ここまでできるのは県民性(道産子)ではなくて
彼女によるものだと思っている。最近は・・・



著者:知床四季のエッセイ 村石孝枝(アトリエ夢民)
写真:オホーツクドットコム
1枚目:サロマ湖湧別町9月
2枚目:ヒマワリ畑小清水町9月

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